日本での発売も期待される新スマホ「Galaxy Z Flip4」の韓国版が到着!
PC人間(@pcningen)と申します。ファーストインプレッション・ベンチマーク測定など、開封レビューします!
日本最速?先行入手!
- Galaxy Z Flip4 韓国版
- 型番:SM-F721N
- Snapdragon 8+ Gen 1搭載
- 発売日:2022年8月26日
今回も、毎度お世話になっているガジェットバイヤー「さずぞう氏(@gdgdshop)」にご協力いただき、「Galaxy Z Flip4」の韓国版を現地発売前に入手できた。購入時の価格は税込172,920円(256GB)。
メディア以外での同モデル入手は、日本のみならず世界最速クラスだ。
Galaxy Z Flip4のスペック
実機の開封前に、まずは「Galaxy Z Flip4」のスペックをチェックする。
CPU(SoC) | Snapdragon 8+ Gen 1 |
メモリ(RAM) | 8GB |
ストレージ | 128/256/512GB |
寸法 | 閉じた時:71.9×84.9×17.1-15.9mm 開いた時:71.9×165.2×6.9mm |
重量 | 187g |
ディスプレイ | メイン:OLED,6.7-inch,FHD+,2640×1080,22:9,120Hz カバー:OLED,1.9-inch,260×512 |
カメラ | 広角:12MP,OIS,F1.8,1.8μm,83˚ 超広角12MP,F2.2,1.12μm,123˚ インカメラ:10MP,F2.4,1.22μm,80˚ |
バッテリー | 3,700mAh,有線25W,無線(Qi) |
防水 | IPX8 |
初期OS | Android 12,OneUI 4.1.1 |
対応バンド | 仕向により異なる |
色 | Bora Purple,Graphite,Pink Gold,Blue,(Bespoke Edition) |
海外発売日 | 2022年8月26日(韓国) |
国内発売日 | 未定 |
国内価格 | 未定 |
「Galaxy Z Flip4」は、折りたたみ式有機ELディスプレイを備える「縦折りスマホ」だ。
SoCには、最新の「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載。メモリは8GB、ストレージは128/256/512GBから選択できる。
バッテリーは、前作「Galaxy Z Flip3 5G」の3300mAhから3700mAhに増量。TSMC製の上記SoCと併せて、電池持ちの改善にも注目だ。
折りたたみスマホながらIPX8の防水に対応している点もGood Point。その他スペックも基本的にハイエンド仕様となっている。
開封
パッケージは最近よくある薄型の箱。
付属品
箱を開けると本体がお目見え。
同梱物は本体とUSB-Cケーブル・SIMピン・説明書のみ。充電器は付属しない。
開封の楽しみ:初期フィルム剥離
ペリペリ剥がし楽しいよね。
本体
本体の外観やデザインをチェックしよう。
外観・デザイン
今回選んだ色は「ブルー」。しっとりとした青で上品さがある。
背面の質感はマット調。さらさらながら適度な摩擦があり、持ちやすさを損ねていない。
「Galaxy Z Flip3 5G」と比べてヒンジの出っ張りが少なくなっている。
ヒンジカバーには”SAMSUNG”の文字が刻まれている。例年どおりであれば、国内版は”Galaxy”刻印になるはずだ。
対する側面はフラットな光沢タイプで、高級感を醸し出している。指紋の付着は気にならない。
全体的にプレミアム・ラグジュアリー感が増した気がする。
重量
「Galaxy Z Flip4」の重さは188グラム。公称値より1グラム重い。
閉じた状態で握るとずっしり感があるが、開くとさほど気にならない。重量バランスが若干前に偏ってるためか、軽くはないという印象。
持ちやすさは許容範囲内といったところだ。
起動
電源オン!
OSはAndroid 12に基づく「One UI 4.1.1」を搭載。
折りたたみ端末特有の「端末を使用する上での注意」は未だ表示される。
初期設定を済ませたら、見慣れたホーム画面に到着!
ファーストインプレッション
初代Galaxy Foldの時に感じた「壊れるのではないか」という不安感は全くなく、すぐに手に馴染んだ。高級感と上品さを兼ね備えたボディが非常に美しく、満足度が高い。
ソフトウェアについては「使い慣れたGalaxy」という感じで、特段驚きはなかった。
フレックスモード
折りたたみスマホならではの「フレックスモード」も利用可能。一部アプリでは”半折り状態”のUIが最適化される。
カメラアプリでは、下部に操作系・上部にプレビューが表示される。タイマーをセットすれば、集合写真やタイムラプス撮影時に便利だ。
YouTubeアプリも最適化され、スタンドいらずで動画視聴できる。
折り目は?
Galaxyが他社に遅れを取っている「折り目問題」。結論から言うと”折り目はまだある”。
ただし、ヒンジの改良により前作と比べて折りたたみ範囲が狭くなり、軽減されているようだ。手元の「Galaxy Z Fold3 5G」と比較しても、確かに指ざわりが違う(経年劣化の可能性はあるが‥)。
特に白画面では溝をほとんど視認できず、「通常利用において気になって仕方がない」ということは無いだろう。
ベンチマーク
Galaxy Z Flip4は、Qualcommの最新SoC「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載。そのパフォーマンスにも注目だ。
AnTuTu Benchmark
AnTuTu Benchmark v9.4.4での結果はこちら。
総合スコアは812545点。内訳はCPU:197071/GPU:331510/MEM:133987/UX:149977となった。
測定中の温度は5.8℃上昇し、バッテリーは5%消費した。発熱はまずまず抑制されている。
以下の表は「Galaxy S22 Ultra」「Galaxy Z Fold3」との比較だ。
Z Flip4 | S22 Ultra | Z Fold3 | |
---|---|---|---|
搭載SoC(Snapdragon) | 8+ Gen 1 | 8 Gen 1 | 888 |
総合 | 812545 | 897944 | 778382 |
CPU | 197071 | 216650 | 209554 |
GPU | 331510 | 366536 | 270676 |
MEM | 133987 | 160787 | 140579 |
UX | 149977 | 153971 | 157573 |
Snapdragon 8 Gen 1を搭載する「Galaxy S22 Ultra」のスコアを全項目で下回った。起動直後だからなのか?
今後のアップデートでスコアが変動する可能性はある。
Storage Test
ストレージのI/O速度を計測する「Storage Test」も実施。
結果は67838点。ちなみに、本機のストレージ規格はUFS 3.1となる。
GeekBench 5
続いて、GeekBench 5で計測。
Z Flip4 | S22 Ultra | Z Fold3 | |
---|---|---|---|
CPU(シングル) | 766 | 1226 | 1072 |
CPU(マルチ) | 2583 | 3343 | 3258 |
Compute<OpenCL> | 6394 | 6258 | 4585 |
Compute<Vulkan> | 6631 | 6060 | 4619 |
GPU性能を測るComputeは「Galaxy S22 Ultra」を上回ったものの、CPUは20~40%程度低い値を示している。これがSamsungのチューニングなのだろうか。
バッテリー持ち
※10/14追記
朝8時過ぎに充電100%で外出。GPSトラッキングを常に有効化し、バッテリーに負荷を掛けた状態で一日過ごした。
- カメラ…約15分
- マップ…約15分
- SNS…約10分
- ブラウザ…数分
- テザリング…1時間程度
- その他
帰宅した19時頃の残量は30%以上。通常利用であれば1日問題なく使用できるほどの、実用的なバッテリー持ちだと思う。
この記事は開封直後に執筆しているため、当てにならないと思うが一応掲載。
ひと通りデータ移行と各種設定を済ませて、残りバッテリーは27%。
カメラ
取り急ぎ、花を撮影してみた。カメラ性能に定評のある「Galaxy S22 Ultra」と比較。
Galaxy Z Flip4はより鮮やかな発色だ。ボケの量はGalaxy S22 Ultraの勝利か。
Galaxy Z Flip4の緑の出方が好み。パリっと撮れているのも良い。
10分程度少し試す限りでは、Galaxy S22 Ultraと遜色ないどころか、より好印象の写真が仕上がった。
夜景や暗所、HDR性能などの詳しいカメラ比較は、別記事で投稿する予定だ。
→比較記事を投稿しました!
スピーカー
Galaxy Z Flip4のスピーカーは、下側面と受話スピーカーを用いたステレオ仕様。
中音量にて音割れすることもなく、動画鑑賞程度であれば不満が出ないレベル。
自立した状態でデスクに置くと、台全体が振動して広がりのある音になる。折りたたみスマホの意外なメリットかもしれない。
メリット・デメリット
- 高級感のある本体
- 使いやすいOS「One UI 4」
- IPX8防水対応
- 折りたたみ独自UI
- カバーディスプレイが意外に便利
- 指紋認証・顔認証は良好
- eSIM+物理SIMのデュアルSIM対応(韓国版)
- 電源・音量ボタンの位置が上すぎる
- 充電が遅め
カバーディスプレイが意外に便利
閉じた状態で使える1.9インチの「カバーディスプレイ」には、時計はもちろんカレンダーやタイマー、通知を表示できる。
購入前は正直コレいる?と思っていたが、結構便利かもしれない。
電源・音量ボタンの位置が上すぎる
電源ボタンと音量ボタンは本体上部に付いているため、指が遠い。2つ折りという構造上致し方ないが、使いづらさを感じた部分だ。
入手方法
9/8追記:2022年9月29日の国内発売が決定!
記事執筆時点で「Galaxy Z Flip4」の日本国内での取り扱い及び発売日は未定。
早く入手したい方は、グローバル版を海外通販から購入できる。
海外通販
Expansys
海外通販サイト「Expansys(エクスパンシス)」では、第一次出荷分を数量限定で販売中。初回入荷次期は9月上旬となる。
Etoren
海外スマホの輸入販売を行う「Etoren(イートレン)」でも、同機種の販売がスタートしている。
商品リンク:Galaxy Z Flip4
型番はSM-F721B。価格は8/12GBモデルで143,000円となる。
また、背面の上下とヒンジの色をカスタマイズできる「Bespoke Edition」の取り扱いもあり!限定色が欲しい方はぜひチェックしてみよう。
イオシス
東京・秋葉原を中心に全国10店舗を展開する「イオシス」に入荷!詳細はこちらの記事で紹介している。
国内発売日
前述の通り、日本での発売日は不明だ。
今年は、NTTドコモ・auに加え、楽天モバイルでの取り扱いも噂されている。FeliCa(おサイフケータイ)搭載での登場に期待したい。
まとめ
駆け足となったが、「Galaxy Z Flip4」の開封レビューを行った。
筆者の購入した折りたたみスマホは、「初代Galaxy Fold」「Galaxy Z Fold3 5G」に続き、3台目となる。
”縦折り”のGalaxyが生活スタイルに合うのか、気づいた点があれば本記事に追記する予定だ。
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