AKG N9 Hybrid レビュー!5万円台「無線2種/有線+ノイキャン対応」ヘッドホン

ガジェット

最近、筆者は「PCオーディオ環境を改善したい!」と考え、色々調査していた。様々な周辺機器は存在するが“まずは出力デバイスだろう”ということで、新たにヘッドホンを購入した次第だ。

5万円くらいで有線+ノイキャンに対応したヘッドホンないかな?と探していたところ、2024年5月17日に発売されたばかりのAKG N9 Hybridを発見。

本記事では、本体デザインや音質・使い勝手や使って感じた良い点・悪い点をレビューしていく。

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開封 & 本体をチェック!

持ち運びに便利な専用ケースが付属する

AKG N9 Hybridは、Bluetooth/2.4GHz無線/3.5mmオーディオの3種の接続方式に対応したヘッドホンだ。いずれの状態でもノイズキャンセリングと外部音取り込みを利用できる。

高音質のBluetoothコーデック「LDAC」に対応するほか、ドングル接続時に低遅延のLC3plusを利用可能。

サンプリング周波数/ビット深度は最大96kHz/24bitでハイレゾ音源を楽しめる。

価格は税込55,000円。記事執筆時点では10%程度のポイント還元があり実質5万円程度で入手できる。

付属品

本体と充電用ケーブル・オーディオケーブル・USB-A to C変換・フライトアダプタが同梱されている。

2.4GHz無線用のドングルは、イヤーカップの部分に収納できるようになっている。

端子はUSB-Cで、パソコンはもちろんAndroid機やiPhone 15以降で利用可能だ。

外観・デザイン

デザインは奇を衒っておらず、無難で落ち着いた感じ。

ノイズコントロールは左、電源・曲送りは右のボタンで行う。

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好みが分かれるサウンド

音質については「手放しに良いとは言えず、調整が難しい」というのが個人的感想だ。

全体的にドライで刺激の強い音が特徴。

女性ボーカル等の中~高音域はシャリシャリとしていて、第一感は“不思議な音”だ。中音量でも耳に刺さる感じがあり、長時間聞いていると疲れが溜まる。

低音は変に強調はされていないが、しっかりと響く。絶妙なバランスの心地よさがある。

ジャンルで言えば、オーケストラやクラシックなどの楽器メインの音楽と非常に相性が良い。パート毎に聞き分けできるほど、それぞれの線が繊細かつ独立して表現できている。

逆に、歌メインの曲はどうしても聞き辛さが先行する印象。

中間を抑えめなイコライザがちょうど良いが、結構調整が難しい。

同様に、動画視聴や音声コンテンツにも不向きと言えるだろう。

好き嫌いがはっきり分かれるサウンドであるため、店頭での試聴を推奨したい。

機能面について

AKG N9 Hybridの機能面について見ていこう。

3つの接続方式を切替可能

Bluetooth/2.4GHz無線/有線の3接続方式への対応が本製品最大の特徴だ。

ただ、どれも若干音の特徴が異なり、Bluetooth(LDAC)が最も良いチューニングであると感じた。超低音は端折られがちだが、本機は問題なく聞こえる。

有線の場合、小音量時ほんの少しノイズが聞こえる点が気になった。

シーンによって使い分けられるのは素直にGood!

ノイズキャンセリング

ANCは最強クラスではないものの、必要十分な性能だ。

ノイキャンレベルの自動調整にも対応しており、エアコンやPCのファンの音はほぼ無音になる。

外部音取り込み

外部音取り込み(アンビエンドアウェア)の自然さはまずまず。「トークスルー」モードであれば、問題なく会話もできるだろう。

アプリの使い勝手

専用アプリ「AKG Headphone」が用意されている。

ペアリングや設定値の確認・変更等が行える。

アプリはシンプルかつ現代的なUIで特段不満はない。

マルチポイント対応

音声ソースの切り替えもアプリを使って行う。

良い点・悪い点

AKG N9 Hybridを使って感じたメリット・デメリットは以下の通りだ。

Good
  • 低音の絶妙な調整
  • 繊細な楽器の音
  • 多様な接続方式への対応
  • 密閉型で音漏れが少ない
Bad
  • 女性ボーカルは苦手かも
  • 長時間使用は疲れを感じる
  • 有線接続時、低音量でノイズが聞こえる
  • 無線は頭切れあり
  • ボタンの割当を変更不可

致命的なデメリットは見当たらないものの、完璧を求める人には向かないかも。

まとめ:付加価値に優れるが、5万円ヘッドホンとしてはあと一歩

AKG N9 Hybridは接続方式の豊富さや機能面の使い勝手など、付加価値に優れたヘッドホンだ。

特に有線接続時のノイキャン対応は選択肢が限られるため、個人的には重宝している。

ただ、5万円という価格を鑑みると、音質の満足度はあと一歩だった。

向き不向きがはっきりしており、どうしても人を選ぶ機種だと思った。

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