当サイト(pcningen.com)は、Jetpackというツールを利用して訪問者数や閲覧数の統計を取っている。
2023年11月9日に実施したWordPress 6.4.1のアップデート後、統計情報が極端に少なくなるという不具合が発生した。
もちろん、いつも通り収益も上がっていたし、本当にアクセスが0近くまで減ったわけではない。
原因はカスタムPHPコード
結論から述べると、自身が追加したPHPコードが原因だった。
if (!(is_admin())) {
function add_async_to_enqueue_script($url) {
if (FALSE === strpos($url, '.js')) return $url;
if (strpos($url, 'jquery.min.js')) return $url;
return "$url' async charset='UTF-8"; // async属性を付与 ←コレが原因
}
add_filter('clean_url', 'add_async_to_enqueue_script', 11, 1);
}
上記コードはPageSpeed Insightの「レンダリングをブロックしている JavaScript/CSS」の対策として記述したものだ。
結果として、統計に必要なscriptタグのsrc属性に、異常な値が挿入されてしまったようだ。
このコードをfunctions.php上から削除したところ、統計が再開された。
以前、何かしらのサイトを参考にコードをカスタマイズし、これまでは正常に動作していた。なぜこのタイミングでエラーが出るようのなったのかは不明。仕様が変更されたのだろうか。
これを期に、カスタムコード全般を見直そうと思う。
失った統計情報は戻らない
問題が発生していた11/9夜〜11/12 0時頃の統計情報は、もう取り戻すことができない。
サイト開設以来、継続的にカウントされていた値のため、データを欠損させてしまったことに非常に大きな悔しさが残る。
幸い、別の統計ツール「Google Analysis(GA)」も導入していたため、各種分析への影響は軽微だ。
もっとも、GAは2023年夏に新バージョンであるGA4へ移行されたため、旧UAとの整合性は無い。加えて、UAは最初期の設定ミスにより正常な値が取得できていない期間がある。よって、GAによる統計は“完全なもの”ではないのだ。
Jetpackによる統計は唯一一貫性のあるデータだったが、今回でそれも途切れてしまった。
うーん…。仕方ないけど本当に残念。
Cocoon フォーラムが心強い
このブログはWordPressのテーマとして「Cocoon」を利用している。
「高機能なのに無料」であり、多くのサイトで使われているテーマだ。
開発者のわいひら氏による「お悩み相談フォーラム」が用意されており、不具合報告やその他ブログに関する意見交換が可能。筆者も度々お世話になっている。
今回の件も例に漏れず、同フォーラムにてアドバイスを頂いた。優秀な方々による的確な意見により、素早く問題を解決することができた。
無料テーマであることから利用者が多く、コミュニティの活発さが好循環を生んでいると言える。
個人運営ブログの難しさと「相談相手が居ることの大切さ」を改めて痛感する出来事だった。
「Cocoon」は筆者が自身を持っておすすめできるWordPressテーマだ。ブログの運営に興味がある方は、頭の片隅にその名前を刻んでおくと良いだろう。
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