iPhone 15 Proが1円!罠だらけの「新トクするサポート(プレミアム)」のカラクリを解説

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4/18追記:オンラインショップでは24円となっています(契約事務手数料無)。

SoftBankは、新たな1年返却プログラムである「新トクするサポート(プレミアム)」の提供を、2024年4月18日に開始する。

記事執筆時点での対象機種は下記の通り、比較的高額なハイエンド機種が対象となる。

  • iPhone 15 Pro
  • iPhone 15 Pro Max
  • iPhone 15 Plus
  • Google Pixel 8 Pro
  • AQUOS R8 pro
  • Xperia 1 V
  • LEITZ PHONE 3

例えば、iPhone 15 Proの機種代金は同プログラムと店頭割引の適用で「月々1円・総額12円」となる。ただし、保証への加入やオプション利用料といった諸費用が発生するため、結局のところ最低でも43,992円が必要だ。

本記事では、同機種を例に挙げて「新トクするサポート(プレミアム)」の仕組みを解説する。

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新トクするサポート(プレミアム)で「1年レンタル」する場合

新トクするサポート(プレミアム)は、端末を48回払いで割賦購入し、13ヶ月目以降に本体をSoftBankに返却した場合、残りの支払いが免除される仕組みだ。実質的な「レンタル方式」の購入プログラムと言える。

分割支払金は月々均等ではなく、1~12回目と13回目以降で異なる金額が設定されている。

例えば、iPhone 15 Pro 128GBモデルでは以下の通り。

1~12回目13~48回目
43,992円
(3,666円×12回)
141,768円
(3,938円×36回)
通常販売価格:185,760円

今回、一部の実店舗では最大43,980円、オンラインでは43,968円の割引が適用される。よって、1~12回目の機種代金負担額は月々1円・総額12円となる。割引の条件は、他社からの乗り換え(MNP)および22歳以下の新規契約が対象。

通常販売価格185,760円
割引-43,980円
支払額
[1年後返却時]
12円
(1円×12回)
残価141,768円
[返却で支払免除]
iPhone 15 Pro 128GBモデル

購入から1年経過後に返却を申し込み、査定を完了すれば、残価相当額である141,768円の支払いは不要だ。

査定については、故障や破損の状況次第ではNGとなり、22,000円の費用が発生する。

ここまでの仕組みは、SoftBankが以前より提供してきた「新トクするサポート(バリュー)」とほぼ同一だ。

しかし、「新トクするサポート(プレミアム)」では、「あんしん保証パック」の料金と、「早トクオプション利用料」が必要となる点が最大の特徴であり、落とし穴とも言える。

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名ばかりの「1円スマホ」に注意!

保証・オプションの加入が必須

「新トクするサポート(プレミアム)」のプログラム内容には、以下2点の条件が明記されている。

  • 「あんしん保証パック」を機種購入時から特典利用申込完了時まで継続加入すること
  • 特典利用時に「早トクオプション利用料」を支払うこと

あんしん保証パック「月額最大1,740円」

あんしん保証パックは、故障や破損時に修理代金の割引等を受けられるサービスだ。

機種ごとに名称は異なる。iPhoneの場合は「あんしん保証パック with AppleCare Services」が同サービスに該当する。

iPhone 15 Proの場合、月額使用料は1,740円だ。13ヶ月目の返却を想定すると、1,740円×13ヶ月=22,620円の費用が発生する。

早トクオプション利用料「最大12,100円」

新トクするサポート(プレミアム)では、特典利用時=返却申込時に「早トクオプション利用料」として、最大12,100円の支払いが必要。金額は機種や時期により異なるとのこと。

店頭では契約事務手数料も発生

機種代金の他に掛かる費用は、これだけではない。家電量販店やショップの店頭では、契約事務手数料が3,850円に設定されている。端末のみ購入時や、オンラインショップでは不要。

今回、最大43,980円の割引は一部の実店舗限定であるため、結局事務手数料が発生してしまう。

これらすべてを集計すると、iPhone 15 Pro 128GBモデルの機種代金を12円にするために、なんと38,570円が必要という衝撃の結果に。(もちろん通信費も別途発生。)

店頭に「iPhone 15 Proが1円!」を謳うPOPが掲示されることは、想像に難くない。もはやおとり広告レベルの勧誘に、決して騙されないように注意すべきだ。

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2年返却の場合はお得感アリ?

新トクするサポート(プレミアム)においては、25ヶ月目に返却することも可能だ。この場合は、前述のオプションや保証料金は掛からず、純粋に端末の割賦代金を支払う形になる。

iPhone 15 Pro 128GBを25ヶ月目に返却の場合、(1円×12回)+(3,938円×12回)=47,268円で2年間端末を使用できる。

オンラインショップで自宅受取を選択すれば、契約事務手数料(3,850円)も不要。

月換算2,000円弱と考えれば、案外悪くないのではないだろうか。

記事を書いていて感じた部分だが、本命はむしろコッチ(2年返却)で、1年間1円というのは客寄せパンダに過ぎないという印象だ。

Source:SoftBank
参考:ケータイWatch
アイキャッチ画像(イメージ):ヤマダデンキ

※詳細はソフトバンクの公式サイト(https://www.softbank.jp/mobile/)を参照
※最新情報はソフトバンクの公式サイト(https://www.softbank.jp/mobile/)を参照

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