英国フィンテック「Wise」が、デビットカードの発行手数料を期間限定で無料にするキャンペーンを開始した。
Wiseとは?
Wise(旧:TransferWise)は、イギリス発のフィンテック企業で、多通貨口座や送金サービスを展開する。
明瞭で安価な両替・送金手数料が特徴。2016年に日本に上陸し、資金移動業者の免許を取得している。
Mastercardブランドのデビットカードを提供しており、海外旅行や海外通販において現地通貨による支払いが可能だ。今回、そのカードの発行手数料が無料になるキャンペーンのお知らせが、筆者の元へ届いた。
発行手数料無料キャンペーン
- 通常1,200円の発行手数料が無料
- 期間:2021年10月4日(月)まで
1,200円の支払いを躊躇していた方は、この機会に作るのが良いだろう。筆者もその一人で、登録後長い間放置していた。
なお、本キャンペーンがメール受信者限定なのか、新規登録者も対象なのか、現時点では確認できていない。発行の際は念の為、アプリ上の表記を確かめてほしい。
Wiseデビットカードの発行方法
- アプリをダウンロード
- 登録
- 本人確認
- 3,000円を入金
- すぐにMastercard番号が使用可能
アプリをダウンロード
以下のリンクからアプリをダウンロードできる。
登録
アプリの他にも、公式サイトから登録することもできる。
メールアドレスやソーシャルログインでの認証をして、必要事項を入力すれば、数分で完了だ。
本人確認
マイナンバーカードや運転免許証等での本人確認が必要。アプリ上でeKYCが行われ、郵送や書面でのやりとりは一切無い。
3,000円を入金
Wiseデビットカードを発行するためには、初回3,000円の入金を求められる。
デビットカード、または銀行振込で資金を追加する。前者はWise側で手数料が必要だが即時入金される。
もう一つの英国フィンテック「Revolut」が発行するVisaデビットカード経由のチャージもできた。
Revolutについては以下の記事で解説している。
すぐにMastercard番号が使用可能
発送手続きを完了するとMastercard番号が発番され、すぐにネット上での決済で利用できる。物理カードの到着を待たずして使用できるのは嬉しいところ。
カードが到着したらアプリでアクティベートしよう。
Wiseデビットカードのメリット・デメリット
メリット
- お得に外貨決済が可能
- 汎用性の高いMastercardブランド
お得に外貨決済が可能
良い為替レートで外貨に両替できるのが最大のメリットだ。もちろんそのまま決済にも使用できるため、海外通販サイトでよりお得に買い物を楽しめる。
汎用性の高いMastercardブランド
世界的にもシェアの高いMastercardブランドで、使える店舗の数も多い。カードにはMastercard Contactless(タッチ決済)機能も付帯し、かざすだけで決済が完了する。
デメリット
- キャッシュバックやポイント還元は無し
- クレジット/デビットチャージには手数料が発生
- Apple Pay/Google Pay非対応
キャッシュバックやポイント還元は無し
利用額に応じたキャッシュバックやポイント付与は無い。国内のみで使いたい場合は、特筆すべきメリットが無い。
クレジット/デビットチャージには手数料が発生
前述の通り、カード経由の入金には3.2%程度の手数料が発生する。銀行振込でもチャージ可能なので、場合に応じて使い分けたい。
日本において銀行業の免許を取得しておらず、Wiseカードは実質的にブランドプリペイドカードとなる。決済のみを目的とする場合には、他カードを検討するのが良いだろう。
Apple Pay/Google Pay非対応
2021年9月現在、日本国内のWiseアカウントで発行したデビットカードでは、Apple PayやGoogle Payによるモバイル決済は利用できない。こちらに関しては今後の対応に期待したい。
まとめ
海外旅行・通販で大活躍間違いなしの「Wise」。アプリのUIも非常に良くできていると感じた。
今後も、Wiseの動きに注目していきたい。
Link,Image:Wise
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