先日の記事で、Raptoreumについて紹介したばかりだが、採用されているアルゴリズム「GhostRider」に対応するGPUマイニングソフトが登場した。
導入と設定
初めてRTMマイニングを行う方は、取引所とプールの登録が必要。CPUマイニングの記事で詳しく手順を説明しているので、今回は割愛する。
ダウンロード
Raptoreum(RTM)のGPU Miningソフト「WildRig Multi」は、GitHubページからダウンロードできる。
本ソフトは未だにベータ版という扱いだが、バージョン「0.30.0 beta」でGhostRiderの採掘が実装された。
batファイルの編集
ダウンロードした7zファイルを解凍し、任意のディレクトリに移動しておく。
「start-raptoreum.bat」を右クリックし編集する。
赤字のように、プールの情報を入力して保存。
@echo off
:loop
wildrig.exe --print-full --algo ghostrider --url プールのURL
--user ユーザー名.Worker Name --pass Worker Password
if ERRORLEVEL 1000 goto custom
timeout /t 5
goto loop
:custom
echo Custom command here
timeout /t 5
goto loop
例えば、supernovaのアジアサーバーに参加する場合、以下を記述する。
プールURL:stratum+tcp://stratum.apac-hkg1.suprnova.cc:6273
管理者権限の付与
エラーが出る場合は「wildrig.exe」に管理者権限を付与する。
右クリック > プロパティ > 互換性 > 管理者としてこのプログラムを実行する
完了したら、batファイルを実行すれば稼働する。
アップデート
記事執筆時点での最新バージョンは「0.30.1 beta」となっている。以下が変更された。
- 「Rejected」になる問題を修正
- 開発者フィー(寄付金額)の最低値が1%に
- RX550の最新ドライバーgfx803をサポート
アップデート手順は、前段の導入編と全く同じだ。
筆者の環境でも、初期バージョンでは高頻度で拒否される症状が発生していたが、解消した。
利益
一番気になるのが収益性。手元にある「RTX 3060」で試験運用した。
ハッシュレートは平均で1200H/s程度。GPU単体の消費電力100Wで試算すると以下の通りに。
一応黒字にはなる計算だ。ただし、システム全体の電気代を加味すると余裕でマイナスとなる。Redditによれば、同価格帯のRyzen CPUと同程度の利益水準とのこと。
現状ではメリットに乏しい、というのが結論と言える。素直にETHやRVNを掘ってた方が良い。
まとめ
”利益が出る”CPUマイニングとして話題となった「Raptoreum」。
GPU対応による影響など、今後も注視していきたい暗号資産だ。
Featured Image:Raptoreum – Twitter Source:WildRig Multi – GitHub,minerstat,Reddit
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