先日の記事で、Confluxマイニングについて取り上げた。今回もまた、EthereumのPoS完全移行に備え、PoWコイン「Ravencoin(RVN)」のマイニングを試してみた。
本記事では、ウォレットやソフトの初期設定、利益について解説する。
手順
作業自体はお馴染みの手順といったところ。マイニング経験者なら、難なくできるだろう。
内容はCFXマイニングの記事とほぼ一緒。
ウォレットの準備
Ravencoinは、海外取引所の「OKEx」や「Binance」で取扱いされている。まずは、入金用のアドレスを発行しよう。
受け取った報酬は他の仮想通貨に交換し、国内の取引所に送金することで換金できる。
プール
マイニングプールは「2Miners」を採用。Mining Pool Statsによると、2022年1月初旬時点でシェアNo.1だ。
なお、支払いは10RVN毎で、基準額に到達次第ウォレットに振り込まれる。
マイニングソフト
次に、Windows向けマイナーを設定する。
ソフトのダウンロード
KAWPOWアルゴリズムに対応したマイニングソフト「T-Rex」をGitHubからダウンロードする。”Assets”の中にある最新バージョンの t-rex-0.xx.x-win.zipを選べば良い。
ダウンロードしたファイルを解凍し、任意の場所へ移動しておく。
batファイル編集
「t-rex.exe」と同一ディレクトリにあるbatファイルを編集するか、新規作成する。
右クリックメニューから”編集”を選び、以下のように記述する。
t-rex.exe -a kawpow -o stratum+tcp://asia-rvn.2miners.com:6060 -u アドレス.ワーカー名 -p x
pause
”アドレス”には先程発行した入金先アドレスを、”ワーカー名”は識別用の好きな文字列を入力。
以上で準備完了。batファイルを実行すれば、マイニングが開始される。
「WindowsによってPCが保護されました」などと言われる場合もあるが、無視して実行すれば良い(詳細情報→実行)。
モニタリング
稼働状況は、2Minersのページから確認できる。
Your wallet addressに指定したアドレスを入力すればOK。
ハッシュレートや未払い残高、支払い履歴をチェック可能だ。
利益
RVNマイニングは、どの程度の収益が出るのか試算・検証した。
環境
- GPU … RTX 3060
- T-Rex v0.24.8
- MSI AfterburnerでOC設定
グラフィックボードを、以下の値でオーバークロック動作させた。
- Core Clock … +100MHz
- Memory Clock … +1000MHz
- Power Limit … 70%
OC設定により、ハッシュレートが5%程度向上し、電力効率は約1.3倍になった。
ハッシュレート
ハッシュレートは、22MH/s程度で推移。
効率は約186kH/Wだ。
利益
上記ハッシュレートを元に、システム全体の消費電力240W・電気代24円/kWhで計算した。
1日に約239円の収入に対し、コストは約138円。RTX 3060では、日間100円程度の利益が見込めることが分かった。
想定が若干異なるが、CFXマイニングと同程度か少し低い利益水準である。
まとめ
本記事では、RVNマイニングの始め方・利益を見てきた。正直、batファイルの書き方など、”いつも通り”と言ったところだ。
来るEthereumのPoS完全移行に備え、今から準備をしておくのが良いだろう。当ブログでは、CFXマイニングについても記事を投稿しているので、併せてご覧いただきたい。
ちなみに、NiceHash上でも、RVNコインを採掘することができる。ただし、報酬はビットコインとなるため、わざわざ掘る必要性はあまり感じられない。
Featured Image Source:Quora
コメント