2022年に予定されているEthereumのPoS完全移行。新たなPoWコインを探している方も多いだろう。今回は、比較的収益性が高いと言われている「Conflux(CFX)」のマイニングを試してみた。
Octopusマイニングとは?
Octopusとは、暗号資産Conflux(CFX)で使われているアルゴリズム。 Confluxは、GPUマイニングが可能なPoW(プルーフ・オブ・ワーク)通貨の1つだ。
NiceHashで採掘
NiceHash Miner上で、「NBMiner」や「NanoMiner」プラグインを導入することで、採掘できる。
プラグインをインストール後、”Octopus”を有効化し、スタートするだけ。本記事の読者であれば、難なくできるだろう。
しかし、報酬はビットコインで支払われるため、イマイチ面白くない。
直接マイニングの手順
ここからは、プールに直接接続し、Conflux(CFX)をマイニングする方法を紹介する。
ウォレットの準備
はじめに、受け皿となるウォレットを用意する。
Confluxは海外取引所の「OKEx」や「Binance」で取扱いされている。こちらで、入金用のウォレットを発行することが可能。※トークン規格が異なるため、バイナンスには直接入金できません。
ただし、取引所への直接入金は非推奨の場合もあるため、心配な方は公式のブラウザ拡張ウォレット「ConfluxPortal」を使うのが良いだろう。
もちろん、後から取引所へ送金可能だ。
プール
今回は、比較的シェアが高く手数料が安い「herominers」を選択した。(Mining Pool Statsによると、2021年12月時点で第三位らしい。)
会員登録等は不要で始められる。
マイニングソフト
Confluxは「NanoMiner」や「NBMiner」、「T-Rex」などのソフトが対応。
今回は、筆者の環境で一番ハッシュレートが高く、安定していた「T-Rex」で説明する。
ダウンロード&解凍
GitHubページからWindows向けのZipファイルをダウンロードし、解凍。
batファイルの編集
フォルダ内にあるbatファイルを編集するか、新規作成する。
次に、batファイル内に以下を記述する。
※香港サーバーに接続する場合の例
t-rex.exe -a octopus -o stratum+tcp://hk.conflux.herominers.com:1170 -u アドレス.ワーカー名 -p x
pause
- アドレス … 先程発行したアドレス(例:cfx:aan21ef1t6pg897pbxg78vtyj8v38hwk3y4pu2170d)
- ワーカー名 … 何でもOK(例:Worker1)
以上で、準備は完了。batファイルを管理者権限で実行すれば、開始される。
モニタリング
ハッシュレートや支払いの状況は、 herominersにアクセスし、アドレスを入力することで監視できる。
利益
さて、Confluxマイニングはどの程度利益がでるのか、試算してみた。
環境
- GPU … RTX3060
- T-Rex v0.24.8
- MSI AfterburnerでTDP70%にセット
本グラフィックボードは、Ethereumのマイニング性能が制限された、いわゆる”LHR版”。Octopusは制限対象外となる。
ハッシュレート
ハッシュレートは概ね38~39MH/sで推移。
ちなみに、NBMinerの場合37~38MH/sと、若干低い数値が出た。
- Core Clock … +100MHz
- Memory Clock … +1000MHz
- Power Limit … 70%
追記:MSI Afterburnerで、上記OC設定をすることで、42MH/s程度を観測できた。
利益
消費電力220W、電気代単価24円で計算すると、以下のような結果に。
1日に約263円、電気代を控除すると約136円の利益が出ることが分かった。
LHR制限を部分的に解除し、70%の効率でEthereumを掘るよりも、高い収益が見込める。
まとめ
今回は、Conflux(Octopus)のマイニングを試してみた。
個人的には、結構稼げるな、という印象。イーサリアムに変わる新たなGPUマイニング通貨をお探しの方は、試すのも良いだろう。(来年以降は知らないけどね…)
Featured Image Source:icerikhaber
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