先日のNiceHash QuickMinerに続き、「NBMiner 41.0」でもLHR(Lite Hash Rate)の完全回避が実現された。
これにより、制限を受けることなく、フルスピードでEthereumマイニングが行える。
ダウンロード先
「NBMiner 41.0」は、公式サイトまたはGitHubからダウンロードできる。
設定手順
設定方法はいつも通り。
- Step 1/4zipファイルを解凍
ダウンロードしたzipファイルを解凍し、任意の場所に移動しておく。
- Step 2/4batファイルを書く
「start_eth.bat」または「start_eth_overclock.bat」を右クリックし、編集を選択。
マイニングプールで指定された情報を記述する。
- Step 3/4nbminer.exeに管理者権限を付与
LHR回避モードを使用するには、管理者権限が必要。
nbminer.exeのプロパティを開き、互換性タブから「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れる。
- Step 4/4batファイルを起動
以上で準備は完了!batファイルを始動させれば、マイニングが開始される。
”Enable LHR unlocker”の表記が出ていればOK。
利益
マイニング制限解除後の収益性について検証する。
- RTX 3060(LHR v2)
- 電気代単価…24円/kWh
LHR制限状態
まずは、LHR制限アリの状態。

ハッシュレートは、21MH/s程度、GPU単体の消費電力は約113Wで推移した。
73%解除
次は、以前のバージョン「NBMiner 40.1」を使用した値を見ていく。70%~74%程度での部分的LHR制限解除モードが実装されている。

131Wの消費電力に対して、30MH/s程度を示した。
100%解除
最後に今回の「100%完全解除」対応バージョンで採掘。

40MH/sと、期待通りの数値が出た。消費電力は143Wで最も効率が良い。
結果
結果をまとめると以下のようになる。利益の計算には、minerstatのツールを使用した。
制限状態 | 73%解除 | 100%解除 | 100%解除 (OC済み) | |
---|---|---|---|---|
ハッシュレート | 21MH/s | 30MH/s | 41MH/s | 45MH/s |
消費電力 (システム全体) | 215W | 225W | 240W | 240W |
採掘額 | 83円 | 118円 | 162円 | 178円 |
電気代 | 123円 | 129円 | 138円 | 138円 |
利益 | -40円 | -11円 | 24円 | 39円 |
100%解除により、ギリギリ利益が出る水準であることが分かった。
また、オーバークロック用の設定を使用することで、収益性を更に改善できる。
まとめ
”LHR版”グラボが市場に出回り始め、早1年。ついに、ドライバーに依存しない完全解除手法が登場した。
EthereumはPOS移行が予告されており、市場に与える影響は小さいと考えられる。少なくとも、昨年のような需要過多にはならないだろう。
コメント
NBMinerのサイト、消えましたね
ほんとだ…何かあったのでしょうか