日本発売が期待される「Galaxy S22 Ultra」韓国版が到着!収納できるSペンや話題のカメラ性能を開封レビュー。

Samsungの本気!最上位フラッグシップの実力を徹底チェックします!
韓国版を先行入手!
- Galaxy S22 Ultra 韓国版
- 型番:SM-S908N
- Snapdragon 8 Gen 1搭載
- 発売日:2021年2月25日
今回は、韓国や香港に強い仕入れルートを持つ、ガジェットバイヤーの「さずぞう氏(@gdgdshop)」経由で購入した。256GBモデルが税込162,580円。
なにやらSamsungと繋がりがあるらしく、発売前にフライング入手できた。
「Galaxy S22 Ultra」のスペック
まずは「Galaxy S22 Ultra」のスペック表を確認する。
CPU(SoC) | Snapdragon 8 Gen 1/ Exynos 2200 |
メモリ(RAM) | 8/12GB |
ストレージ | 128,256,512GB,1TB |
寸法 | 77.9×163.3×8.9mm |
重量 | 229g |
ディスプレイ | 6.8インチ QHD+ 1440×3088 リフレッシュレート:1~120Hz可変 タッチサンプリングレート:240Hz 1,750nits |
背面カメラ | 標準(広角):108MP,F1.8,85˚ 超広角:12MP,F2.2,120˚ 3倍望遠:10MP,F2.5,36˚ 10倍望遠:10MP,F4.9,11˚ |
前面カメラ | 40MP,F2.2,80˚ |
バッテリー | 5,000mAh,45W有線,15W無線,4.5W無線逆充電 |
通信 | 対応バンド:調査中 |
発売日 | 2022年2月25日 |
その他 | IP68防水防塵,超音波画面内指紋認証 |
Galaxy S22 Ultraは「Snapdragon 8 Gen 1」または「Exynos 2200」を搭載したハイエンドスマホだ。1Hz~120Hzの可変式リフレッシュレートなど、最近のトレンドをしっかりと抑えている。
カメラ構成に大きな変化はないが、AIによる画像処理性能向上が謳われている。
前年モデル「Galaxy S21 Ultra」と比較して、充電速度が25W→45Wに進化した点も嬉しいところ。

名称から”5G”が消えたのが個人的に好きです。5Gもいよいよ標準ですね。
開封
パッケージ

グリーンの256GBモデルを購入した。Sの文字が緑になっている。
付属品

同梱物は、本体・ケーブル・SIMピン・説明書類、以上!充電器はなし。
本体

手にとった第一印象は「結構重い」。

下部にはSペンが収納されている。
外装・デザイン

青みがかった緑がすごく好み。美しい。iPhone 11 Proのグリーンと比べて、少し寒色寄り。

外装は、Galaxy Noteを踏襲した角張ったデザイン。

カメラの土台がなくなり、それぞれが独立している。突起は1.7mm程度で、「Galaxy Note20 Ultra」よりも幾らか軽減されている。




底面のSIMスロット付近に穴が2つあり、間違えてSIMピンを刺してしまいそう。(スロットの内側が正解。)
重量

重量は公称値より1g軽い228g。最強カメラとSペンを投入してこの重さは、頑張ってはいると思う。
起動
起動すると、見慣れたOne UIホーム画面に到着。

アプリや設定を丸ごと移行できる「Smart Switch」が大変便利だ。
ディスプレイ

ゆるやかなエッジディスプレイを採用。画面輝度は業界最高の1750ニト!尋常じゃない明るさで、直射日光下でも見やすい。
爆速指紋認証
画面内指紋認証センサーは超音波式の「Qualcomm 3D Sonic Sensor Gen 2」を採用。前作「Galaxy S21 Ultra」と同じだが、相変わらず爆速。
Galaxy S22 Ultra
— PC人間 (@pcningen) February 25, 2022
指紋認証 pic.twitter.com/pqqaHqWX8v
もちろん顔認証も使える。
ベンチマーク
続いて「Galaxy S22 Ultra」のベンチマークスコアを計測する。
AnTuTu Benchmark
AnTuTu Benchmark V9.2.9で測定した。

総合スコアは897944点。「Snapdragon 8 Gen 1」搭載機としては低めの数値だ。
実行中は温度が7℃上昇し、バッテリーは6%消費した。同SoCを搭載する「realme GT 2 Pro」に比べ、背面がより熱く感じた。
S22 Ultra | Z Fold3 | realme GT 2 Pro | |
---|---|---|---|
総合 | 897944 | 778382 | 1004793 |
CPU | 216650 | 209554 | 236860 |
GPU | 366536 | 270676 | 428261 |
MEM | 160787 | 140579 | 169030 |
UX | 153971 | 157573 | 170642 |
Snapdragon 888搭載の「Galaxy Z Fold 3」から、GPUスコアが大幅に向上していることが分かる。
Storage Test
ストレージの読み書き速度を計測する「Storage Test」も実施。

結果は63854点。UFS3.1として、標準的な数値だ。
GeekBench 5
GeekBench 5での測定結果は以下の通りだ。
S22 Ultra | Z Fold3 | realme GT 2 Pro | |
---|---|---|---|
CPU(シングル) | 1226 | 1072 | 1253 |
CPU(マルチ) | 3343 | 3258 | 3520 |
Compute<OpenCL> | 6258 | 4585 | 7505 |
Compute<Vulkan> | 6060 | 4619 | 6015 |
こちらも順当な進化といったところ。
S Pen
「Galaxy S22 Ultra」は、Noteユーザー待望の内蔵型Sペンを搭載。

今回のSペンは、レイテンシが従来の9msから2.8msに改善されている他、AIによる座標予測により体験を向上させている。


「Galaxy Z Fold3」+「S Pen Fold Edition」の組み合わせと比較すると、遅延が減っていることが分かる。実使用においても、書き心地のリアルさが向上したと感じた。

日本語文字認識も健在。テキストボックスなどでも機能するので、本当に便利。
また、Samsung Notes(Galaxy Notes)で作成したノートは、OneNote経由でパソコンに同期できる。
カメラ
それでは、お待ちかねのカメラ性能を見ていく。
標準(広角) | 108MP | S5KHM3 | F1.8 | 85˚ |
超広角 | 12MP | IMX563 | F2.2 | 120˚ |
3倍望遠 | 10MP | IMX754 | F2.5 | 36˚ |
10倍望遠 | 10MP | IMX754 | F4.9 | 11˚ |
インカメラ | 40MP | S5KGH1 | F2.2 | 80˚ |
今作は、ハードウェアの進化こそ少ないものの、ソフトウェア補正が大幅に強化されているとの噂。
望遠がすごい
まずは、超広角の作例から。

標準

3倍。

10倍ペリスコープ。

20倍デジタルズーム。

30倍。

最大100倍!

高倍率ズームはかなり実用的!特に20倍くらいまでは、かなり鮮明に写っている。
夜間
では、夜景・暗所での撮影はどうだろうか。いずれも、手持ちナイトモードだ。

奥の看板が若干白飛びしているのが気になるが、総じて良好。空の色も好き。

超広角カメラでは露光時間が長くなり、手ブレによって標識の文字が潰れてしまった。

ナイトモードでも望遠カメラを使える。先程よりも文字がくっきりと出ている。

最後に10倍ペリスコープでの作例。補正感は強いが、使えないことはない。
気になった点としては、撮影中にフォーカスが合いづらい場面に何度か遭遇したこと。寒さの影響も考えられるため、もう少し様子見したい。
シャッター音は無効化できる
韓国版・日本版は、デフォルトでシャッター音が鳴動する。過去Galaxyと同様に、システム系の変数を設定するアプリ「SetEdit」を用いて無音化できる。
- SetEditをダウンロード・インストール
- csc_pref_camera_forced_shuttersound_keyをタップ
- Edit Value 1→0に変更
Bixby Routinesで、カメラアプリ起動時に自動ミュートにすれば完璧だ。
ただし、アップデート後は再設定する必要あり。
One UI 4.1が素晴らしい
Galaxy最大の魅力は、搭載OS「One UI 4.1」にあると思う。
- 明るさを更に下げられる
- 横スワイプでアプリを切り替え
- 全画面表示をアプリ毎に設定可能
「Galaxy S22 Ultra」を1日使って感じた、OSの良いところはこんな感じ。
明るさを更に下げられる
夜の暗い部屋の中で、もっと輝度を下げたいな…と思う場面は無いだろうか。One UIには、そんな時に便利な「明るさをさらに下げる」設定ができる。

最大1750ニトの超明るいディスプレイを搭載しているだけではない、こうしたユーザーへの配慮が素晴らしい。
ヒントが非表示のときにアプリを切り替え

最近のAndroidでは、iOS風のナビゲーションジェスチャーが標準。ジェスチャーのヒント(下のバー)を非表示にできる機種は多数存在するが、同時に横スワイプでのアプリ移動ができなくなる場合が多い。
One UI 4.1では、「ヒントが非表示のときにアプリを切り替え」をオン,オフできる。
全画面表示をアプリ毎に設定可能

全面のパンチホールカメラを隠す設定も可能。アプリごとに変更できるので、必要に応じて使い分けよう。
「One UI 4.1」は、Androidでも屈指のUXとカスタマイズ性を誇る。Galaxyが世界中から好まれる理由は、こうしたユーザーへの配慮があるからだろう。
日本発売日・価格
記事執筆時点で、国内の発売日や価格は不明。例年どおりであれば、4~5月頃に発表され、価格は16万円前後と予測される。
4/7追記:国内正式発表!
docomo、auで取り扱いとのこと。税込価格は各183,744円、178,820円だ。
「Galaxy S22 Ultra」の購入方法

「Galaxy S22 Ultra」の海外モデルは、各種通販サイトで入手できる。
Expansys
海外通販サイト「Expansys」では、Snapdragon 8 Gen 1を搭載した香港モデルを販売中。
Expansysは2021年より税込価格表示に統一され、輸入消費税/関税の支払いが不要となった。Fedexやヤマト運輸の高速配送が利用可能で、納期が速いイメージだ。
Etoren
海外通販サイト「Etoren(イートレン)」では、限定カラー「Sky Blue,Red,Graphite」を含む7色を取扱中。
Etorenは、税込表示で配達時の税金(関税/輸入消費税)支払いが不要。1年間の製品保証が付帯している他、有償の運送保険に加入できるため、高額品でも安心して利用できる。
まとめ

Sシリーズとしては初めて収納式Sペンを採用した「Galaxy S22 Ultra」。
やはり「安定のGalaxy」というのが開封後数日の感想。ディスプレイ,カメラ,OSなど、あらゆる方面の完成度が高く、自信を持っておすすめできる端末だ。
コメント
コメント失礼します。
韓国版のGalaxy S22 Ultraを購入しようとしています。
そこでお伺いしたいのですが、現在のバージョンでもシャッター音は無音に出来るでしょうか?
ご返答宜しくお願いします。
Android 13でもSetEditでシャッター音消せます!
ありがとうございます!!
何時間もかけてこちらの記事にたどり着いた甲斐がありました。
今後もぜひ参考にさせていただきます!