8月11日午後11時から行われたGalaxy Unpacked。かねてより噂されていた「Galaxy Z Fold3 5G」が正式発表された。(以下、Galaxy Z Fold3と呼称)
Galax Z Fold3のココが新しい!
- スタイラスペンに対応
- 折りたたみなのに耐水
- 画面内カメラ搭載
S Penに対応
Galaxyユーザー待望のSペン対応。「S Pen Fold Edition」と「S Pen Pro」が使用可能。前者を装着する純正カバーも販売される。「Galaxy Note」シリーズは廃止?となってしまったが、画面の大きさを考えても代替以上の価値が期待できる。
テクノロジー好き目線で見ると、「折りたたみディスプレイ」かつ「スタイラスペン対応」という、耐久性の面での技術革新の速さを感じる。(ThinkPad X1 Foldはあったが…)
120Hz有機ELパネルも相まって、持ち運べる「デジタルシステム手帳」の理想形とも言えるのではないだろうか。
IPX8の防水対応
ついに折りたたみスマホが防水(耐水)に対応した。30分間で1.5mの水に沈めるテストに合格している。フォルダブル型スマホの普及に必要な条件の一つがクリアされたと考えられる。
筆者は初代「Galaxy Fold」を所持しているが、構造上の問題から「あと5年はかかるだろう…」と予測していたので、案外早かった気がする。これもSamsungの企業努力の証だ。
Under Display Camera搭載
内側のメインディスプレイには画面内蔵カメラを搭載し、真のフルスクリーンビューが実現された。
こちらも、スマホ好きにとっては待望だろう。個人的に嬉しいのが、上下のベゼル幅が同一なところ。細かいデザイン性もまた、Galaxyの魅力のひとつだ。
つい先日も、Xiaomi Mix 4の画面内カメラ搭載が発表された。2021年下半期は同技術の採用が増えると予測される。
Galaxy Z Fold3のスペック
CPU(SoC) | Snapdragon 888 |
メモリ(RAM) | 12GB |
ストレージ | 256/512GB UFS3.1 |
寸法 | 閉:67.1×158.2×16.0-14.4mm 開:128.1×158.2×6.4mm |
重量 | 271g |
外側ディスプレイ | 6.2インチ 862×2268 387ppi 24.5:9 HD+ 有機EL 120Hz可変 900(1,200)ニト |
内側ディスプレイ | 7.6インチ 2208×1768 374ppi 22.5:18 QXGA+ 有機EL 120Hz可変 1,000(1,500)ニト |
背面カメラ | 標準:12MP F1.8 1.8μm 83˚ OIS Dual Pixel AF 超広角:12MP F2.2 1.12μm 123˚ 望遠:12MP F2.4 1.0μm 45˚ OIS PDAF 光学0.5倍~2倍(デジタル10倍) HDR10+ 追尾AF |
前面カメラ(閉) | 10MP パンチホール F2.2 1.22μm 80˚ |
前面カメラ(開) | 4MP Under Display Camera F1.8 2.0μm 80˚ |
バッテリー | 4,400mAh 25W有線 10Wワイヤレス 4.5W逆充電 |
通信 | 5G Sub6 mmWave Wi-Fi6E ※販売国による |
「Galaxy Fold」の276グラム、「Galaxy Z Fold2」の282グラムと比較して5~10グラム程度軽くなっている。
色
3色が用意されている。
- Phantom Black(ファントム ブラック)
- Phantom Green(ファントム グリーン)
- Phantom Silver(ファントム シルバー)
また、「Thom Browne Edition」も存在する。
カメラ
メインカメラはトリプル12MP構成。2021年にしては物足りなさを感じるが、コスト削減に寄与していると考えれば良い選択なのだろう。
閉じた状態のインカメラは10MP。こちらも最低限という感じが否めない。
そして、開いた状態のUnder Display Camera。どの程度のクオリティなのか、非常に気になる。
ディスプレイ
外側
6.2インチでアスペクト比は24.5:9。相変わらずの縦長仕様だ。
内側
7.6インチの折りたたみ可能な有機ELパネル。前述の通りS Penに対応しており、耐久性も期待できる。
初代「Galaxy Fold」は画面に爪が少し触れただけで傷ついていたが…
付属品
- 本体
- データケーブル
- SIMピン
- クイックスタートガイド
その他の特徴
- Gorilla Glass Victus
- Dolby Atmos
- Armor Aluminum
価格
価格は1,799ドルから。日本円換算で約20万円。
以前よりは手の届きやすい値段になった。
なお、S Pen Fold Editionは74ドル、S Pen Proは189ドルだ。
発売日
グローバルでの発売日は8月27日となる。予約は8月11日に開始済みだ。
日本での発売は未定であるため、判明次第ここに追記する。ドコモでの取り扱いやFeliCa対応など、国内の特殊事情にSamsungがどこまで注力するかも見どころだ。
9月8日追記 ドコモ・auでの取扱が確定しました!
docomo
- 型番:SC-55B
- 9月8日午前10時より予約開始
- 発売日:10月上旬
- 価格:237,600円
- 色
- ファントム ブラック のみ
- FeliCa(おサイフケータイ)対応
- 背面にdocomoロゴあり(>>5Gロゴはなし)
- 「docomo LIVE UX」は非搭載
au
- 型番:SCG11
- 予約開始済み
- 発売日:10月上旬以降
- 価格:未定
- 色
- ファントム ブラック
- ファントム グリーン
- FeliCa(おサイフケータイ)対応
重量は共通して272gとなっており、海外モデルの271gと比べて1g重くなっている。
また、「Galaxy Buds Pro」「MicroSDカードリーダー」「Flip Cover with Pen」がもらえる購入キャンペーンを開催する。応募期間は2021年10月25日23:59まで。
Source:Galaxy Mobile JP,NTT Docomo,au
その他の発表
その他には以下の製品が発表された。
- Galaxy Z Flip3 5G
- Galaxy Watch4
- Galaxy Buds2
両端末の「One UI 3」の搭載も確定。
まとめ
ついに正式発表された「Galaxy Z Fold3」。
大規模なリーク情報の流出があったものの、改めて見ると製品そのものや新技術に、非常にワクワクさせられた。
当ブログでも実機を購入する予定だ。到着次第開封レビューを行うので、暫しお待ちいただきたい。
→開封記事公開しました!
履歴
8/12 初出
8/16 公開一時停止
8/29 再公開
Source:Samsung.com Image:Samsung Galaxy Unpacked August 2021
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