DJIの2022年新型スマホ用ジンバルスタビライザー「Osmo Mobile 6」を入手した。
筆者は、以前より「Osmo Mobile 3」を使用しており、進化ポイントや良い点・悪い点についてもレビューする。
Osmo Mobile 6 のスペック
「Osmo Mobile 6」は、DIJのスマートフォン向けスタビライザー。
前モデルの「OM 5」と比較して、被写体トラッキング機能が新世代の「ActiveTrack 5.0」にアップデートされたほか、本体を展開するだけで電源が投入される「クイック起動」に対応した。
OM 5の重量が290gなのに対して、Osmo Mobile 6は19g増の309gとなる。
重さ170~290g、厚み6.9~10mmのスマホに対応。最新のiPhone 14 ProやPro Max、Pixel 6 Pro、Galaxy S22などをサポートする。
サイズ | 展開時:276×111.5×99mm 折りたたみ時:189×84.5×44mm |
延長ロッド | 215mm |
ジンバル重量 | 309g |
三脚重量 | 72g |
バッテリー容量 | 1000mAh |
充電 | USB-C,約1時間24分 |
動作時間 | 約6時間24分 |
対応スマホの幅 | 67~84mm |
対応スマホの厚さ | 6.9~10mm |
対応スマホの重量 | 170~290g |
対応機種 | iPhone 14 Pro Max,iPhone 14 Pro, Galaxy S22,Pixel 6 Pro,Pixel 6など 対応スマホ一覧(PDF) |
ジンバルモード | フォロー,チルトロック,FPV,スピンショット |
その他機能 | ActiveTrack 5.0,タイムラプス, モーションラプス,ハイパーラプス, DynamicZoom,ジェスチャー操作, パノラマ,ストーリーモード |
価格 | 税込20,900円(記事執筆時点) |
開封
今回は、ビックカメラ.comで購入。発売日当日に入手できた。
付属品
本体と磁気クランプ、三脚、調整用シール(?)、持ち運び袋、説明書類が同梱されている。
重量
本体の重さは、実測309g。Osmo Mobile 3の405gと比べるとかなり軽く感じる。
「重いから今日はいいや…」というのが無くなり、積極的に持ち出しやすくなった。
取り付け
先日購入した「iPhone 14 Pro」に装着する。
専用の撮影アプリ「DJI Mimo」を予めダウンロードしておくと良いだろう。
使い方は至って簡単。まず、デバイスの中心付近に磁気クランプを取り付ける。
ジンバルの腕部分を展開し、向きを合わせて磁石で貼り付けるだけ。
「DIJ Mimo」を起動し、Bluetoothペアリングすれば準備完了だ。
もちろん、OS標準カメラを使うことも可能。
グリップ上部に小型モニターが搭載されており、電池残量や現在のモードを確認できる。
録画開始やモード変更などの操作は、手元のボタン類で行う。
動画作例
さっそく、Osmo Mobile 6とiPhone 14 Proを使い動画を撮影した。DJI Mimoアプリで、4K60FPS・Dolby Visionを有効化している(Twitter投稿時に圧縮済みだが‥)。
広角
Osmo Mobile 6 + iPhone 14 Pro pic.twitter.com/Xs17Dtvh1j
— PC人間 (@pcningen) September 27, 2022
う~ん。正直思ったよりは手ブレ補正が効いていない。
ただし、Osmo Mobile 3+iPhone 11 Pro Maxの時に感じていた”小刻みなブレ”は全くなく、滑らかさが増している。
超広角
延長ロッドを伸ばし、高い位置から撮影した。iPhone 14 Proの超広角レンズを使用。
Osmo Mobile 6 + iPhone 14 Pro pic.twitter.com/VDVJ4GSqnr
— PC人間 (@pcningen) September 27, 2022
先程よりも手ブレ補正が効きが良く、安定している。
逆に、地面に近づけてダイナミックな映像を撮ることもできる。
Osmo Mobile 6 + iPhone 14 Pro pic.twitter.com/vv4hcqqakf
— PC人間 (@pcningen) September 27, 2022
超広角レンズを使った方が、より迫力のある映像になった。
さらなる手ブレ補正を求める方は、iPhone 14 Pro/Maxに搭載された「アクションモード」や、小型ジンバルを内蔵するvivoの端末を活用すると良いだろう。
良い点・悪い点
筆者が以前使用していた「Osmo Mobile 3」と比較した、「Osmo Mobile 6」のメリット・デメリットは以下のとおりだ。
- 延長ロッドが便利
- 磁石式で簡単に取り付け・起動
- 軽量化
- 厚さ1cm・重量290gのスマホまで対応
- スマホケースを付けたまま使用可能(iPhone 14 Pro)
- 人物トラッキングが正確
- 超広角撮影時にジンバルが映り込む
- バッテリー容量が減少
延長ロッドが便利
アームの部分が自撮り棒のように伸びる「延長ロッド」を搭載。
前述の作例のとおり、高い位置や低い位置からの撮影が可能だ。
集合写真を撮るときにも便利。
磁石式で簡単に取り付け・起動
磁石式のクランプによるマウントが本当に楽。
スマホ+ケース+クランプ込みでも265gという常識的な重さで、付けたままでも違和感が少ない。
「クイック起動」との組み合わせで、使いたいときにすぐ使えるのが非常に良い。
スマホケースを付けたまま使用可能
クランプは斜めからスマホを掴むような構造になっている。ボタン類と干渉しづらく、あらゆる機種に対応できるのもGood Point。
厚さ1cm・重量290gのスマホまで対応し、iPhone 14 Proを純正ケースを付けたまま使用できた。
超広角撮影時にジンバルが映り込む
ここからは気になった点を挙げる。
超広角カメラの写真モードでは、アームの先端が映り込んでしまう。
ただし、クランプ取り付け位置を中央より若干下にずらすことで解消した。ジンバル機能に影響はないが、バッテリー持ちが悪くなる可能性がある。
画角が狭くなる動画モードでは、クランプを中央に取り付けても映り込むことはない。
バッテリー容量が減少
「Osmo Mobile 3」のバッテリー容量は2,450mAhで、駆動時間は15時間。対する「Osmo Mobile 6」は、1,000mAhの容量で約6時間半駆動する。
”デメリット”として挙げたが、個人的には連続で15時間使うことはなく、特段問題にはならない。むしろ本体の軽量化に貢献していると考えられ、丁度よい容量だと思う。
まとめ
本記事では、「Osmo Mobile 6」を購入し、レビューした。
ジンバルとしての使い勝手・完成度は非常に高く、YouTuberのみならず、一般ユーザーの記録用にもおすすめできる製品だ。
以前感じていた不満点がしっかりと解消されており、旧世代からの買い替えでも満足できるだろう。
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