Xiaomi 13T Pro レビュー!万人におすすめできる準ハイエンドスマホ

Android

1円で投げ売り+最大50,000円還元される」と話題になったSoftBank版「Xiaomi 13T Pro」。筆者も例のキャンペーンをフル活用し、同機種を手に入れた。

本記事では、開封や詳細な検証は割愛し、Xiaomi 13T Proを約一週間使った感想を素直にレビューしていく。

また、写真サンプルを基に、カメラを売りにした日本未発売モデル「Xiaomi 14 Pro」にどこまで肉薄できるかカメラ性能を比較する。

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Xiaomi 13T Proのメリット・デメリット

筆者が感じた「Xiaomi 13T Pro」の良い点と悪い点は以下の通りだ。

Good
  • 背面の手触りが最高
  • 大画面でも持ちやすさ良好
  • 12GB/256GBの充実スペック
  • 1.5Kのフラットディスプレイで動画視聴に最適
  • Pro HDRディスプレイで写真鑑賞がさらに楽しく
  • 遊び心のあるアニメーション
  • 自然な色味で良いカメラ性能
Bad
  • 指紋認証センサーの位置が下すぎる
  • バッテリー持ちは普通
  • 144Hzディスプレイは活かせる場面が少ない
  • フラッグシップSoCと比べると一歩劣る動作
  • シャッター音がデカい
  • MIUI特有の使い勝手は人を選ぶ
  • 多少のコストカットがみられる

背面の手触りが最高

見た目という点でも高級感を醸し出している

レザー調の背面素材がとにかく良い!

ザラザラとした手触りは手に馴染みやすく、長時間使っていてもベタつきにくいので非常に快適だ。

同種の素材使った端末は、ほかにもいくつか試してきた。Xiaomi 13T Proは比較的キメの荒いタイプの表面になっている。それが適度な摩擦を生んでおり、ケースなしでも持ちやすい。

Xiaomi 13T Proはブラック・メドウグリーン・アルパインブルーの3色展開となっている。うち、ビーガンレザー仕上げを採用しているのはブルーのみである。

大画面でも持ちやすさ良好

Xiaomi 13T Proは大きめの筐体サイズの割に、比較的握りやすいと感じた。

側面と前面は近年のトレンドに沿ったフラットタイプとでありながら、背面のエッジが湾曲しており、手にしっかりとフィットする。

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12GB/256GBの充実スペック

Xiaomi 13T Proは、LPDDR5X規格の12GBメモリ、UFS 4.0の256GBストレージを搭載。

コストカットの対象とせず、しっかりと良いものを載せてきたな、という印象だ。

このクラスのスマホだと、8/128GBの構成も多いので、素直に嬉しいところ。(本機種の定価は109,800円。)

1.5Kのフラットディスプレイで動画視聴に最適

有機ELディスプレイの解像度は1.5K(2712×1220)となっており、従来のFHD+よりも高解像度となっている。

側面に向かって湾曲のあるいわゆる「エッジディスプレイ」ではないため、動画などのコンテンツを最大限楽しめるのも特徴だ。

Pro HDRディスプレイで写真鑑賞がさらに楽しく

Xiaomi 13T Proのパネルは「Pro HDRディスプレイ」を採用。

「明るい所はさらに明るく」表示してくれるため、たとえばHDRで撮影した写真や動画をより鮮明に楽しめる。

また、2880HzのPWM調光にも対応するので、暗い環境下でのチラツキも抑えられる。

2023年にふさわしい、高性能なディスプレイだ。

遊び心のあるアニメーション

ソフトウェア面では、個人的に“蝶の指紋認証アニメーション”が気に入っている。

正直無くても使い勝手に影響しない部分だが、こうした遊び心のある演出があるのは非常に好感が持てる。

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指紋認証センサーの位置が下すぎる

ここからはイマイチな部分を見ていく。

画面内指紋認証の位置がかなり下の方に付けられおり、使いづらい。

認証速度・精度は文句なし。一部分でも指が触れていれば、きちんとロック解除してくれる。

バッテリー持ちは普通

バッテリーの持続時間については“並”といった感じ。

特段良いわけではないが、普通の使い方なら1日は持つ。

144Hzディスプレイは活かせる場面が少ない

ディスプレイのリフレッシュレートは最大144Hzに対応し、一般的なものよりも高い。

しかしながら、開発者向けオプションで確認する限りは、基本120Hzでしか動作していないようだ(単に未定義で表示できていない可能性あり)。

別に困らないけど、性能をフルに発揮できないのは残念。

フラッグシップSoCと比べると一歩劣る動作

SoCは、MediaTek Dimensity 9200+を搭載。

AnTuTu Benchmarkの総合スコアは、実測値で約142万点を記録するなど、数値上はハイエンドクラスの性能となっている。

ただし、普段使いのSnapdragon 8 Gen 3機と比較すると、ほんの少し動作の遅れを感じた。

もちろん、ほとんど場面では快適に使えるスペックであり、特に気にする必要はない。

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シャッター音がデカい

シャッター音がめちゃくちゃデカい。

MediaTek機なので、Engineer Modeで消せるらしい。

MIUI特有の使い勝手は人を選ぶ

Xiaomiが開発するカスタムAndroid「MIUI」は、独特のデザインを採用している。

こればかりは人によって合う・合わないがあると思うので、購入前に店頭展示機で操作感を試してみることをおすすめする。

なお、一部機種で先行配信されている新OS「Xiaomi HyperOS」へのアップデート対象となっている。

多少のコストカットがみられる

ワイヤレス充電に非対応である点や、バイブレーションの品質など、フラッグシップ端末とは明確に差別化された部分が存在するのも事実だ。

しかし、その分コストカットに繋がっていると考えられる。そのため、必ずしもデメリットであるとは言い切れないだろう。

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カメラ比較「Xiaomi 13T Pro」vs「Xiaomi 14 Pro」

カメラ性能を売りにした日本未発売モデル「Xiaomi 14 Pro」の写真作例と比較しながら、Xiaomi 13T Proのカメラをチェックする。

基本的にはXiaomi 14 Proのほうが高スペックかつ多機能なカメラを搭載している。Xiaomi 13T Proがどこまで健闘するか、という観点で見ていただきたい。

画像タップで拡大、スワイプで画像送りできます。

▼超広角

超広角カメラはの品質は、日中であればほとんど変わらないようだ。

国内版のXiaomi 13T Proは、ライセンスの関係でLEICAブランドの機能やロゴが削除されている。

▼広角

色味の違いはあるものの、解像感・画質・ノイズ量など大差ない。

▼2倍

光学2倍の望遠レンズを搭載するXiaomi 13T Proに対して、インセンサーデジタルズームとなるXiaomi 14 Pro。細部を拡大して見ると、さすがに前者の方が精細さで優れている。

▼3.2倍

Xiaomi 14 Proは光学2.9倍の望遠レンズを搭載。デフォルト倍率である3.2倍で比較した作例では、思ったより差が出ていない。

▼超広角

別の作例でも、超広角は大差なし。

▼広角

色バランスという点では、パッと見の印象はXiaomi 14 Proが良い。

▼2倍

Xiaomi 13T Proの方が若干ノイズ量が多い。

▼3.2倍

Xiaomi 13T Proは、塗り絵感が出始めている。

▼10倍

ここまでズームすると、さすがに差が顕著に見て取れる。

▼超広角

Xiaomi 14 Proは、かなり暗めに出てしまった。

▼広角

▼2倍

Xiaomi 13T Proも暗くなってしまった。

▼3.2倍

▼10倍

Xiaomi 14 Proは、10倍くらいまでならギリギリ使えるかな?といった具合。

▼広角

ボケの量や美しさなど、Xiaomi 13T Proは劣る。花弁の陰影などもXiaomi 14 Proの写りが好み。

▼3.2倍

Xiaomi 14 Proは、近くにピントが合うテレマクロ望遠レンズが特徴だ。メインカメラのデジタルズームとなるXiaomi 13T Proと比較すると、その差は歴然。

▼広角

全体的に明るいXiaomi 13T Proに対して、シャドーを強調しているXiaomi 14 Pro。好みは分かれると思う。

▼超広角

非ナイトモードで夜の秋葉原中央通りを撮影。

広角と比べると、超広角の低照度性能は少し物足りない。

▼広角

大判センサー+低F値のXiaomi 14 Proが圧勝?と思いきや、案外変わらない。

▼2倍

文字の潰れ具合は、Xiaomi 13T Proが優勢。

▼3.2倍

Xiaomi 14 Proの勝ちです。

▼広角

(画像修正中)

最後に、絞り機構を生かした作例。Xiaomi 14 Proは、光源周りに美しい光条が出ている。

カメラまとめ

Xiaomi 13T ProとXiaomi 14 Proは、「想像よりも差が少ない」という印象だ。

テレマクロや絞り調節といった、マニアックな機能を使いたい方以外はXiaomi 13T Proのカメラで十分と言えるだろう。

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まとめ:Xiaomi 13T Proは万人におすすめできる準ハイエンドスマホ

Xiaomi 13T Proは、「9割の人にとって必要なモノ」を詰め込んだスマホだ。

FeliCa(おサイフケータイ)やIP68防水防塵といった日本人に嬉しい機能はきちんと網羅されている。本記事では触れなかったが、120Wの“神ジューデン”が付属の充電器で使える点も本機種のウリの一つだ。

コストカット部分は見られるものの、それが致命的な欠点になっておらず、価格と付加価値のバランスが非常に良いと感じる。

スマホ含め物価上昇が著しい昨今、定価ベース(109,800円)で考えてもかなり競争力のある一台だ。

SoftBankなら月々1円・総額12円で1年間使える

SoftBank版Xiaomi 13T Proは、“返却プログラム”を用いた実質レンタル方式で月々1円・総額12円となっている。

スマホ割引規制の影響で以前と内容が変わっているものの、12円で約1年間使うことが可能。詳細はソフトバンクオンラインショップでご確認いただきたい。

追加のポイント還元・キャッシュバックについては、以前の記事で詳しく解説している。(本体価格と利用期間は24円/2年→12円/1年に変更されています。)

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