この記事では、「Nothing Phone (1)」と「realme GT 2 Pro」のカメラ作例を、対決形式で比較する。
各端末のカメラスペックは以下の通りだ。Source:KImobi,GSMArena
Phone (1) | 解像度 | F値 | センサー | センサーサイズ |
---|---|---|---|---|
広角 | 50MP | f/1.9 | IMX766 | 1/1.56インチ |
超広角 | 50MP | f/2.2 | S5KJN1 | 1/2.76インチ |
インカメラ | 16MP | f/2.5 | IMX471 | 1/3.1インチ |
GT 2 Pro | 解像度 | F値 | センサー | センサーサイズ |
---|---|---|---|---|
広角 | 50MP | f/1.8 | IMX766 | 1/1.56インチ |
超広角 | 50MP | f/2.2 | S5KJN1 | 1/2.76インチ |
マクロ | 2MP | f/3.0 | GC02M1 | 1/5インチ |
インカメラ | 16MP | f/2.4 | IMX471 | 1/3.1インチ |
広角・超広角・インカメラに同じCMOSイメージセンサーを採用している。そのため、今回の比較対象とした。
「Nothing Phone (1) 」vs「realme GT 2 Pro」
写真作例は、すべて左がNothing Phone (1)、右がrealme GT 2 Proとなる。
日中(広角)
曇りの日の渋谷スクランブル交差点。Phone (1)で撮影した画像は全体的に暗い。
拡大すると、細部のノイズはGT 2 Proの方が少ない。
GT 2 Proは、比較的色が濃く出る。
Phone (1)は画が白っぽくなる傾向がある。
空の色に違いが現れた。個人的には右が好き。
暗部の表現や精細さは、GT 2 Proが優れている。
展望台からの景色。Phone (1)は遠景が黒つぶれ気味。
日中の広角カメラでの撮影は、realme GT 2 Proの方が一枚上手という印象だ。
日中(デジタルズーム)
両機種とも望遠カメラは非搭載。作例は広角メインカメラをデジタルズームしたものとなる。
ノイズがより少ないのはrealme GT 2 Pro。実用的なのは2~3倍程度までだろう。
日中(超広角)
さきほどの広角とは異なり、Phone (1)はより明るく撮影できている。
ちなみに、GT 2 Proは150°の魚眼風撮影に対応。広い!
発色の傾向は、GT 2 Proが彩度高め。
Phone (1)の緑は自然で違和感がない。
この画像(左)もバランスに優れた画に仕上がっている。
暗部表現はGT 2 Proの勝ちな気がする。
Nothing Phone (1)の超広角は、非常に安定していて良い。実際に撮影している時も失敗が少ないように感じた。
逆光
逆光環境でのHDR性能を試す。
Phone (1)は下部が黒つぶれしてしまった。
Phone (1)の筋状のフレアが気になる。
花
花を撮影した。いずれも広角カメラ。
Phone (1)の白くなる傾向がここでも出た。
陰影表現は好みが分かれるかもしれない。
背景ボケの量は大差ない。
どちらかと言われたら、realme GT 2 Proを選ぶと思う。
ポートレート
続いて、ポートレートモードが苦手とする細かい枝を撮影。
Phone (1)は上部に伸びるツルを認識している。
GT 2 Proは、単純な被写体でありながら背景分離に失敗している。
ポートレートモードはNothing Phone (1)の勝利と言えるだろう。ちなみに、撮影後にボケ量の調節が可能だ。
食事
夕飯のオムライスを撮影してみた。
はっきりと違いが出た。美味しそうに見えるのはPhone (1)だと思う。
こちらは別日の宅配ピザ。皆様はどちらの写真が好みだろうか。
夕方
日の入り前後の渋谷。
明るく撮れるGT 2 Proが好印象。
GT 2 Proはノイズリダクションが強めだが、文字は溶けずに残っている。
日中の作例同様、Phone (1)の超広角は非常に安定している。温かみのある画作りが雰囲気を醸し出している。
太陽の処理はPhone (1)の方が上手い。
やっぱりNothing Phone (1)の超広角カメラは良質。
夜景
都市夜景の比較。
どちらも明るく強調され、大差ないように感じる。
ザラザラ感は依然としてGT 2 Proの方が少なめ。
手持ちだとブレが出がち。
夜景については甲乙付けがたい。
暗所
続いては、夜間の公園での撮影だ。
広角
空の明るさや、奥の草木のテクスチャなど、GT 2 Proの方が好印象。
Phone (1)は、空にノイズが多く出る。
ぱっと見の印象はどちらも悪くない。
光源処理はどちらも微妙か。
超広角
両者とも露光時間が長くなり、手ブレしてしまった。
どちらかと言うと、Phone (1)の方が隅々まで正確に捉えている。
暗闇
最後に、常夜灯のみの暗闇で色の出方をテストした。
GT 2 Proは、色と境界がよりはっきりしている。
どちらもボケたような画に‥
動画
両端末とも、4K60FPSの動画撮影はできず30FPSとなる。
広角
Nothing Phone (1)
— PC人間 (@pcningen) September 9, 2022
広角 4K30FPS pic.twitter.com/LAxyZPObN4
realme GT 2 Pro
— PC人間 (@pcningen) September 9, 2022
広角 4K30FPS pic.twitter.com/232hTcG66k
Phone (1)はブレも多く、明るさも安定していない。
超広角
Nothing Phone (1)
— PC人間 (@pcningen) September 9, 2022
超広角 4K30FPS pic.twitter.com/jcwkdcPzpB
realme GT 2 Pro
— PC人間 (@pcningen) September 9, 2022
超広角 4K30FPS pic.twitter.com/fn1PyEh9MK
どうだろうか。個人的にはGT 2 Proの方が良いと思う。
夜間の動画撮影については省略するが、どちらもイマイチで日常使いする気にはならない。
まとめ
テストした画像を、◎…3点 ○…2点 △…1点 ☓…0点 で評価する。
Nothing | realme | |
---|---|---|
日中(広角) | △ | ○ |
日中(ズーム) | △ | △ |
日中(超広角) | ◎ | ◎ |
逆光 | △ | ○ |
花 | △ | ○ |
ポートレート | ○ | △ |
食事 | ○ | ○ |
夕方 | ○ | ○ |
夜景 | △ | △ |
暗所 | △ | ○ |
暗闇 | △ | △ |
動画 | △ | △ |
総合点 | 17点 | 20点 |
カメラ対決は、17対20でrealme GT 2 Proの勝利!
普段vivoやGalaxyのフラッグシップスマホを利用している筆者からすると、どうしても見劣りしてしまい、△評価が多くなった。
しかしながら、どちらの端末も実用的にカメラ性能を備えており、思い出を残すには十分なクオリティと言えるだろう。
Nothing Phone (1)の超広角カメラは本当に安定していて色味も良いし、realme GT 2 Proの150°撮影も楽しい。
結論:使いやすい超広角が高品質で楽しめる!
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