最近は、小型モニター付きの簡易水冷ヘッドをよく見かける。各パーツの温度や動作状況を把握でき、実用性もあるだろう。
今回は、似た形として、モニタリング用のサブディスプレイを直接PCケース内に設置する。
<AIDA64関連>
必要なもの
- ディスプレイ
- HDMIケーブル
- 電源用MicroUSBケーブル
- 固定用の金具
- 両面テープ または ネジ
ディスプレイ
Raspberry Pi用の小型ディスプレイがおすすめ。
今回購入した製品は以下のリンクから確認できる。
5インチ型液晶を搭載した800×480ピクセルのRaspberry Pi用ディスプレイ。購入時の価格は5,699円。
大きさは、約12.1cm x 9.5cmとなっている。
AliExpess等の中華系通販でも同様の製品が多数販売されているので、安く買いたい方はチェックしてみよう。
ケーブル類
最低限のケーブルは、ディスプレイに付属しているが、長さが足りない。
今回は、別にHDMIケーブルとMicroUSBケーブルを用意した。
まさか、令和の時代に新しいMicroUSBケーブルを買うことになるとは…
固定用の金具
グラフィックボードの横に設置するため、L字型の金具を購入した。
東急ハンズで入手。購入時の価格は税込210円。
ネジは本体の組み立ててで余ったものを使用。
ケース内ディスプレイの設置
ここからは、実際に取り付けていく。
ケーブルの引き込み
給電用のUSBとHDMIをケース外部から取る。
グラフィックボードを一度取り外し、一番下のブラケットを加工する。
今回は、無理矢理折り曲げたが、あまりにも格好悪いので穴付きスロットカバーを使うと良い。
個人的には、取り外したままでも良いと思う。
どうしても内部だけで配線を完結させたい場合には、
- USB3.0 to HDMIアダプター
- 内部→外部USB変換コネクタ
を使用すれば理論上はできる(未検証)。
ただし、ディスプレイがどのくらいの電力を要するのかは不明なので、注意してほしい。
ディスプレイの固定
L字金具にディスプレイをネジ止めする。ケースには両面テープで固定した。ケーブル類も挿しておく。
電源を投入し、保護フィルムを剥がせば設置完了!とても簡単だった。
設定
Windowsのディスプレイ設定
[Win]+[P]キーを押下し「拡張」を選択。
次に、設定アプリ > システム > ディスプレイ と進み、任意の配置に変更する。
解像度は、画面の大きさを考えると800×480がおすすめ。
NVIDIAコントロールパネルで視認性を向上させる
安価なディスプレイであり、視野角が狭く斜めから見づらい。
そのため、色の調整をすることで視認性を上げる。
GeForceのグラフィックボードを使っているので「NVIDIAコントロールパネル」を使う。
Windows純正ツールやAMDのユーティリティでも同様の調整は可能。
コントラストとガンマを極限まで上げ、明るさを70%に設定。
色がおかしくなるが、モニタリングが目的のため全く問題ない。
これにより、半透明の前面ガラスを通してでも、見やすくなった。
BIOSでのUSB給電設定
そのままでは、シャットダウンや休止状態の時「No Signal」が表示されたままになる。
UEFI(BIOS)から、ディープスリープを[S5 で有効]に変更すると、USB給電が停止される。
こうすることで、本体のシャットダウンをすると同時に、ディスプレイの電源も落ちるようになる。
モニタリングソフトを入れよう
さて、ディスプレイを設置した目的は、PC状態のモニタリングを行うこと。「センサーモニター」として活用する他、日付や任意の画像も表示したい。
各種状態をわかりやすく表示できるソフト「AIDA64」を使用した。3年ライセンスが1万円以上と結構高額なのが難点…
安く購入する方法や、代替ソフトはこちらで紹介しているので必見だ!
画像のように、各パーツの温度や使用状況をグラフや数値で表示可能。
デザインを含めてかなり細かくカスタマイズできるが、扱い方が非常に難解。解説は以下の記事へどうぞ。
まとめ
本記事では、ケース内ディスプレイの設置を行った。
物理的なスペースさえ確保できれば、簡単にできるので是非試してほしい。
これで自身初の自作PCは完成だ。
次回は、ベンチマークテストを含む総括を行うので、是非見てほしい。
<AIDA64関連>
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